プリンターで写真が暗い・色が違う原因|きれいに印刷するための設定方法

プリンターで写真が暗い・色が違う原因|きれいに印刷するための設定方法

「スマホではきれいなのに、印刷すると写真が暗い」

「人物の肌が赤っぽくなる」

「青空が紫っぽく印刷される」

「パソコンの画面と印刷した写真の色が違う」

このような経験はありませんか?

写真の印刷結果が画面と違って見える原因は、プリンターの故障だけではありません。

・画面とプリンターでは色の表現方法が違う
・用紙種類の設定が合っていない
・印刷品質が低く設定されている
・写真用紙の表裏を間違えている
・明るさや色補正が合っていない
・ノズル詰まりが起きている
・ディスプレイが明るすぎる

など、さまざまな原因が考えられます。

この記事では、プリンターで写真が暗くなったり、色が違って印刷されたりするときの原因と、写真をきれいに印刷するための設定方法を順番に解説します。

まず確認|写真がどのように違って見えますか?

写真印刷のトラブルは、症状によって原因をある程度絞ることができます。

写真全体が暗い

・パソコンやスマホ画面が明るすぎる
・プリンターの明るさ設定
・用紙設定
・色補正設定

などを確認します。

全体的に色が薄い

・印刷品質が低い
・普通紙設定になっている
・ノズル詰まり
・インク残量

などが考えられます。

赤っぽい・青っぽい・黄色っぽい

特定の色のインクが正常に出ていない可能性があります。

また、ホワイトバランスやカラー補正の影響も考えられます。

画面とは違うが、印刷自体はきれい

この場合はプリンターの故障ではなく、ディスプレイと印刷物の発色方法の違いによる可能性があります。

原因1|画面と印刷物では色の表現方法が違う

最初に知っておきたいのが、

「スマホやパソコンの画面と、紙に印刷した写真は、完全に同じ色には見えない」

ということです。

スマホ・パソコン画面

ディスプレイは自ら光を出して色を表現します。

そのため、

・明るい
・鮮やか
・黒がはっきりして見える

傾向があります。

プリンターの写真

プリンターは紙の上にインクを載せ、周囲の光が反射することで色を見ます。

そのため、画面と比べると写真が少し暗く感じられることがあります。

特にスマホ画面は明るく見えやすい

スマートフォンの画面輝度を高くしていると、

「画面では明るい」

「印刷すると暗い」

という差を強く感じることがあります。

原因2|「用紙種類」の設定が間違っている

写真をきれいに印刷するうえで、非常に重要なのが「用紙種類」の設定です。

例えば実際には光沢写真用紙をセットしているのに、

「普通紙」

の設定で印刷すると、プリンターが普通紙用のインク量や印刷方法で処理する場合があります。

その結果、

・色が薄い
・黒が締まらない
・写真が暗い
・発色が悪い

と感じることがあります。

写真用紙を使う場合

印刷設定で、実際に使用している用紙に近い種類を選択します。

例えば、

・写真用紙
・光沢紙
・写真用紙 光沢
・写真用紙 絹目調
・インクジェット写真用紙

などです。

表示される名称はメーカーや機種によって異なります。

用紙パッケージも確認

使用する写真用紙に推奨設定が記載されている場合があります。

その場合は、用紙メーカーの指定に従いましょう。

原因3|印刷品質が「標準」「速い」になっている

写真を印刷するときは、印刷品質も確認しましょう。

プリンターによって、

・速い
・標準
・きれい
・高画質
・最高画質

などの設定があります。

写真をきれいに印刷するなら

写真の場合は、

「きれい」

「高画質」

などを選択すると、より細かな階調や色を表現しやすくなります。

ただし、高画質設定にすると印刷時間やインク使用量が増える場合があります。

原因4|写真用紙の表裏を間違えている

写真用紙の中には、印刷できる面が決まっているものがあります。

裏面に印刷してしまうと、

・色が薄い
・インクがにじむ
・発色が悪い
・乾きにくい

といった症状が出ることがあります。

印刷面を確認

一般的な光沢写真用紙では、光沢のある面が印刷面であることが多いですが、製品によって異なります。

必ず使用している用紙の説明を確認してください。

原因5|明るさ設定が合っていない

プリンターや印刷アプリによっては、写真の明るさを調整できます。

印刷した写真が暗すぎる場合は、

「明るさ」

の設定を少し上げてみましょう。

一度に大きく変更しない

最初から極端に明るくすると、白飛びして細部が見えなくなることがあります。

まずは1段階程度変更してテスト印刷するのがおすすめです。

原因6|コントラストが強すぎる

「暗い部分が黒くつぶれて見える」

という場合は、コントラストが強すぎる可能性があります。

コントラストとは、明るい部分と暗い部分の差です。

コントラストを上げると

・写真がくっきりする
・メリハリが出る

一方で、

・暗部が黒くつぶれる
・明るい部分が白飛びする

ことがあります。

人物写真では特に注意

顔の影が黒くなりすぎる場合は、コントラストを少し弱くすると自然に見えることがあります。

原因7|色補正が強すぎる

プリンタードライバーや写真印刷アプリには、

・自動補正
・鮮やか
・ナチュラル
・人物
・風景

などの色補正機能が搭載されている場合があります。

便利な機能ですが、元の写真によっては補正が強くなりすぎる場合があります。

人物写真

肌が赤くなりすぎる場合は、

「鮮やか」

よりも

「ナチュラル」

などの設定を試してみましょう。

風景写真

青空や緑を強調したい場合は、鮮やか系の設定が向いていることがあります。

原因8|ノズル詰まりで特定の色が出ていない

写真全体が、

・赤っぽい
・青っぽい
・緑っぽい
・黄色っぽい

など、明らかに色が偏っている場合は、インクジェットプリンターのノズル状態を確認してください。

例えばシアンが正常に出ていないと、本来の色バランスが崩れてしまいます。

ノズルチェックを印刷する

プリンターのメンテナンスメニューから、

「ノズルチェック」

「ノズルチェックパターン」

などを印刷します。

線が途切れていたり、一部の色が出ていなかったりする場合は、ヘッドクリーニングを行います。

原因9|インク残量が少ない・インク状態に問題がある

インク残量が極端に少なくなっている場合は、印刷結果に影響することがあります。

プリンター本体やパソコンでインク残量を確認しましょう。

また、長期間プリンターを使用していなかった場合は、ノズル部分でインクが乾燥している場合があります。

まずノズルチェック

インクを交換する前に、ノズルチェックを印刷すると状態を判断しやすくなります。

原因10|元画像自体が暗い

意外と見落としやすいのが、元の写真そのものが暗いケースです。

スマートフォンの画面では、

・画面の明るさ
・HDR表示
・自動補正

などによって明るく見えていても、画像データそのものは暗い場合があります。

確認方法

写真編集アプリなどで、

・明るさ
・シャドウ
・露出

を少し調整してから、再度印刷してみましょう。

スマホの写真を印刷すると暗くなる場合

スマホ写真で特に多いのが、

「スマホではすごく明るいのに、印刷すると暗い」

という症状です。

スマホ画面の明るさを確認

画面輝度が最大付近になっていると、実際の写真データよりかなり明るく見える場合があります。

一度画面の明るさを下げて写真を確認してみましょう。

HDR写真にも注意

最近のスマートフォンではHDR表示によって明暗差を強調して表示する場合があります。

一方、紙の写真では画面とまったく同じ表示にはなりません。

そのため、

「スマホの方が鮮やか」

と感じても、必ずしもプリンターの故障ではありません。

写真をきれいに印刷するおすすめ設定

どの設定にすればよいか分からない場合は、まず次の設定から試してみましょう。

用紙

写真用紙または光沢写真用紙

用紙種類

実際に使用する写真用紙に合わせる

印刷品質

「きれい」または「高画質」

カラーモード

人物写真:

「ナチュラル」

風景・イラスト:

必要に応じて「鮮やか」

明るさ

まず標準

暗い場合のみ少し明るくする

コントラスト

まず標準

黒つぶれがある場合は少し弱くする

きれいに印刷するための確認手順

写真の仕上がりがおかしい場合は、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。

STEP1

写真用紙の表裏を確認する

STEP2

プリンターの「用紙種類」を写真用紙に設定する

STEP3

印刷品質を「きれい」「高画質」にする

STEP4

一度写真を印刷する

STEP5

色がおかしい場合はノズルチェックを印刷する

STEP6

ノズルが欠けている場合はヘッドクリーニングを行う

STEP7

ノズルが正常なら明るさ・色補正を調整する

STEP8

少量の用紙でテスト印刷して確認する

この順番で確認すると、

・プリンター本体
・用紙
・設定
・元画像

のどこに原因があるのか判断しやすくなります。

「写真が暗い」からといって何度もクリーニングしない

写真が暗い原因が、

・用紙種類
・画面の明るさ
・色補正

などの場合、ヘッドクリーニングをしても改善しません。

ヘッドクリーニングではインクを消費します。

クリーニング前にノズルチェック

まずノズルチェックを印刷し、

「線や色が欠けているか」

を確認しましょう。

ノズルチェックが正常なら、設定や元画像を確認する方がよいでしょう。

キャノン・エプソン・ブラザーでも基本ポイントは共通

メーカーによって設定画面の名称は異なりますが、写真をきれいに印刷するために確認したいポイントは共通しています。

・用紙種類
・印刷品質
・明るさ
・コントラスト
・カラー補正
・ノズル状態
・写真用紙の向き

まずはプリンターの初期設定を大きく変更するのではなく、

「用紙種類」

「印刷品質」

が正しく設定されているかを確認することをおすすめします。

まとめ|写真が暗い・色が違うときは「用紙設定」から確認

プリンターで写真を印刷したとき、

「暗い」

「色が違う」

「スマホほど鮮やかではない」

からといって、すぐにプリンターの故障とは限りません。

主な原因として、

・ディスプレイと印刷物の色表現の違い
・用紙種類の設定
・印刷品質
・写真用紙の表裏
・明るさやコントラスト
・カラー補正
・ノズル詰まり
・元画像の明るさ

などが考えられます。

まずは、

「写真用紙を正しい向きでセット」

「用紙種類を写真用紙に設定」

「印刷品質を『きれい』『高画質』にする」

という3点を確認してください。

それでも色がおかしい場合は、ノズルチェックを印刷して、各色が正常に出ているか確認しましょう。

ノズルに問題がなければ、明るさや色補正を少しずつ調整しながらテスト印刷すると、好みの仕上がりに近づけやすくなります。

写真印刷では、一度に複数の設定を変えるよりも、一つずつ変更して仕上がりを比較することが大切です。

 

 

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