プリンターが複数枚まとめて給紙する原因|紙を2枚以上吸い込むときの対処法

プリンターが複数枚まとめて給紙する原因|紙を2枚以上吸い込むときの対処法

「プリンターが紙を2枚まとめて吸い込んでしまう」

「1枚だけ印刷したいのに何枚も一緒に出てくる」

「最近、複数枚給紙されることが増えた」

このような症状は、プリンターの「重送」と呼ばれる給紙トラブルの可能性があります。

重送とは、本来1枚ずつ送られるはずの用紙が、2枚以上重なった状態でプリンター内部へ送られてしまう症状です。

プリンター本体の故障と思われがちですが、

・用紙同士がくっついている
・用紙を入れすぎている
・紙が湿気を吸っている
・長期間用紙をセットしたままにしている
・給紙ローラーが汚れている

など、用紙や使用環境が原因になっていることもあります。

この記事では、プリンターが紙を2枚以上まとめて給紙するときの原因と、自分でできる対処方法を順番に解説します。

「複数枚給紙」「重送」とは?

プリンターは通常、給紙トレイに何十枚もの用紙が入っていても、1枚ずつ紙を取り出して印刷します。

ところが何らかの理由で用紙同士がくっついてしまうと、

1枚目の紙と一緒に2枚目、3枚目までプリンター内部へ入ってしまう

ことがあります。

この状態が「重送」です。

よくある症状

次のような症状がある場合は、重送が発生している可能性があります。

・1回の印刷で白紙が一緒に排出される
・2枚の用紙が重なった状態で出てくる
・一度に3枚以上吸い込むことがある
・紙詰まりが頻繁に起こる
・印刷位置がずれる
・途中から別の紙が重なって入ってくる
・ハガキや写真用紙で複数枚給紙される

まずはプリンター本体を故障と判断する前に、用紙の状態を確認してみましょう。

原因1|用紙同士が静電気でくっついている

複数枚給紙で最初に確認したいのが、用紙同士の密着です。

乾燥した環境では静電気が発生しやすく、紙と紙が密着することがあります。

見た目では1枚ずつ分かれているように見えても、実際には2枚が軽く張り付いていることがあります。

その状態で給紙ローラーが一番上の紙を引っ張ると、その下の紙まで一緒についてきてしまいます。

対処方法|用紙を「さばく」

プリンターに用紙をセットする前に、紙の束を軽くさばいてください。

  1. 用紙をいったん給紙トレイからすべて取り出す
  2. 用紙の束を両手で持つ
  3. 紙と紙の間に空気を入れるように軽くさばく
  4. 四隅をそろえる
  5. 給紙トレイに戻す

強く曲げる必要はありません。

用紙同士を1枚ずつ離れやすくすることが目的です。

原因2|用紙を給紙トレイに入れすぎている

給紙トレイには、セットできる用紙枚数の上限があります。

大量に用紙を入れすぎると、正常に1枚ずつ分離できず、複数枚をまとめて吸い込むことがあります。

特に注意したいのが、

・写真用紙
・厚紙
・ハガキ
・ラベル用紙
・特殊紙

などです。

普通紙と同じ感覚で大量にセットすると、重送が起きやすくなることがあります。

対処方法

一度用紙を減らして確認してみましょう。

原因を切り分ける場合は、

「新しいA4普通紙を5~10枚程度」

だけセットして印刷するのがおすすめです。

これで正常に1枚ずつ給紙されるのであれば、用紙枚数が多すぎた可能性があります。

プリンターによって最大積載枚数は異なるため、詳しい枚数については取扱説明書を確認してください。

原因3|用紙を長期間セットしたままにしている

プリンターをあまり使用しない場合、

「数週間、数か月ずっと給紙トレイに紙を入れっぱなし」

ということもあるのではないでしょうか。

しかし、用紙を長期間セットしたままにすると、

・湿気を吸う
・紙が反る
・たわむ
・用紙同士が密着する

といった状態になることがあります。

その結果、1枚ずつ正常に給紙できなくなる場合があります。

古い紙の上に新しい紙を追加するのも注意

給紙トレイに残っている紙の上から、新しい用紙を継ぎ足して使用している場合も注意してください。

新旧の用紙では、

・湿気の含み方
・反り
・表面状態

などが異なる場合があります。

対処方法

一度すべての紙を取り出してください。

用紙をよくさばいてから端をそろえ、新しい紙も含めてセットし直してみましょう。

長期間使用しない場合は、プリンターに入れっぱなしにせず、用紙を袋などに入れて湿気の少ない場所で保管するとよいでしょう。

原因4|用紙が湿気を吸っている

紙は湿気の影響を受けやすい素材です。

特に、

・梅雨
・雨の多い時期
・湿度の高い部屋
・結露が発生しやすい場所

などでは、用紙が湿気を吸うことがあります。

湿った紙は用紙同士が密着しやすくなり、複数枚給紙や紙詰まりにつながることがあります。

こんな紙は交換してみましょう

・触ったときにしっとりしている
・波打っている
・端が反っている
・長期間開封したまま保管していた
・給紙トレイに長期間入れっぱなしだった

このような場合は、新しく開封した普通紙に交換して印刷してみましょう。

原因5|用紙が反っている・折れている

反っている紙や折れている紙も、正常に1枚ずつ分離できない原因になります。

特に用紙の端が反っていると、下の紙と引っ掛かり、一緒にプリンター内部へ入ることがあります。

使用を避けたい用紙

・大きく反っている紙
・折れ目がある紙
・しわになっている紙
・角が折れている紙
・破れている紙
・濡れている紙

一度、新しい平らな普通紙に交換して確認してみましょう。

原因6|用紙の種類がプリンターに適していない

プリンターによって使用できる用紙には条件があります。

例えば、

・紙が薄すぎる
・紙が厚すぎる
・表面加工された用紙
・特殊なコーティング紙
・プリンター非対応の用紙

などでは正常に給紙できないことがあります。

「コピー用紙なら問題ないのに、この紙だけ2枚ずつ入る」

という場合は、用紙の種類を疑ってみましょう。

普通紙で試すと原因を判断しやすい

原因を確認する場合は、一般的なA4普通紙を5~10枚程度セットして印刷してください。

普通紙なら正常に給紙できる場合は、使用していた用紙との相性や仕様が原因の可能性があります。

原因7|給紙ローラーが汚れている

プリンター内部には、紙を1枚ずつ送り込むための「給紙ローラー」があります。

長期間使用していると、

・紙粉
・ホコリ
・汚れ

などが付着することがあります。

ローラーの状態によっては、紙を正常に送り込めなくなったり、給紙動作が不安定になったりすることがあります。

給紙ローラークリーニングを確認

プリンターによっては、

「給紙ローラークリーニング」

「ローラークリーニング」

などのメンテナンス機能が搭載されています。

使用している機種にこの機能がある場合は、取扱説明書に従ってクリーニングを実行してみましょう。

ローラーを直接触る場合は注意

機種によってローラーの位置や清掃方法は異なります。

自己判断で、

・プリンターを分解する
・ローラーを無理に回す
・強くこする

と故障につながる可能性があります。

必ずメーカーの取扱説明書や公式サポート情報を確認してください。

原因8|用紙ガイドの位置が合っていない

給紙トレイの左右にある「用紙ガイド」も確認しましょう。

用紙ガイドが紙から大きく離れていると、用紙が斜めになり、正常な給紙ができないことがあります。

反対に、強く押し付けすぎても紙が動きにくくなります。

正しい合わせ方

用紙をきれいにそろえてトレイに入れ、

「用紙ガイドが紙の端に軽く触れる程度」

に調整してください。

強く締め付ける必要はありません。

ハガキや写真用紙が2枚ずつ入る場合

普通紙では問題ないのに、

「ハガキだけ2枚入る」

「写真用紙だけ複数枚吸い込む」

という場合があります。

この場合はプリンター本体よりも、

・用紙同士の密着
・静電気
・用紙の反り
・セット枚数
・紙の表面状態

などを確認しましょう。

ハガキの場合

ハガキ同士が密着している場合があります。

セットする前に軽くさばき、端をきれいにそろえます。

また、大量にセットせず、少ない枚数で試してみましょう。

写真用紙の場合

写真用紙は普通紙とは表面状態や厚みが異なります。

用紙によってはセット可能枚数が少ない場合があるため、プリンターの取扱説明書で確認してください。

「紙をさばく」とはどういう意味?

プリンターの取扱説明書などで、

「用紙をよくさばいてからセットしてください」

と書かれていることがあります。

「さばく」とは、用紙の束を軽く扇状に広げ、紙と紙の間に空気を入れる作業です。

これによって密着している紙を離れやすくします。

用紙をさばく手順

  1. 用紙をプリンターから取り出す
  2. 両手で用紙の束を持つ
  3. 軽く扇状に広げる
  4. 紙と紙の間に空気を入れる
  5. 平らな場所で用紙の端をそろえる
  6. プリンターへ戻す

複数枚給紙が発生したときは、まず試してほしい対処方法のひとつです。

複数枚給紙するときの対処法|この順番で確認

どこから確認すればよいか分からない場合は、次の順番で試してみましょう。

STEP1 用紙をすべて取り出す

まず、給紙トレイの用紙をすべて取り出します。

STEP2 新しい普通紙を用意する

できれば新しく開封したA4普通紙を使用します。

STEP3 用紙をよくさばく

紙と紙の間に空気が入るように軽くさばきます。

STEP4 5~10枚程度だけセットする

原因確認の段階では、大量にセットしないようにしましょう。

STEP5 用紙ガイドを合わせる

紙の端に軽く触れる程度に調整します。

STEP6 印刷して確認する

1枚ずつ正常に給紙されるか確認します。

STEP7 改善しない場合は給紙ローラーを確認

プリンターにローラークリーニング機能がある場合は、取扱説明書に従って実行します。

この方法で正常に給紙できれば、

・以前使用していた紙
・湿気
・静電気
・セット枚数

などが原因だった可能性があります。

複数枚給紙を防ぐために普段からできること

一度直っても、同じ状態で使用していると再び重送することがあります。

次のポイントを意識すると、給紙トラブルの予防につながります。

印刷前に用紙を軽くさばく

特に大量の紙をセットするときは、軽くさばいてから使用しましょう。

給紙トレイに紙を詰め込みすぎない

プリンターの最大積載枚数以内で使用してください。

長期間用紙を入れっぱなしにしない

長期間使用しない場合は、用紙を取り出して保管しましょう。

湿気の多い場所を避ける

未使用の用紙は袋や包装に戻し、湿気の少ない場所で保管するとよいでしょう。

古い用紙に新しい用紙をそのまま継ぎ足さない

一度既存の用紙を取り出し、新しい用紙と一緒にさばいてからセットし直しましょう。

こんな場合はプリンター本体の点検も検討

次の対策をすべて行っても複数枚給紙が続く場合は、プリンター本体側の問題も考えられます。

・新品の普通紙に交換した
・用紙をよくさばいた
・セット枚数を減らした
・用紙ガイドを調整した
・給紙ローラークリーニングを行った
・対応用紙であることを確認した

それでも毎回のように2枚以上給紙される場合は、

・給紙ローラーの摩耗
・用紙分離機構の摩耗や不具合
・給紙機構の故障

などの可能性があります。

無理にプリンターを分解せず、メーカーのサポートや修理窓口への相談をおすすめします。

キャノン・エプソン・ブラザーでも確認する基本ポイントはほぼ共通

プリンターによって構造は異なりますが、複数枚給紙が発生した場合に確認したい基本的なポイントは共通しています。

・用紙を入れすぎていないか
・用紙同士が密着していないか
・用紙をよくさばいたか
・紙が反っていないか
・湿った用紙を使用していないか
・プリンターに対応した用紙か
・給紙部分に問題がないか

まずは新しい普通紙を少量セットして確認すると、原因を切り分けやすくなります。

まとめ|2枚以上吸い込むときは、まず「用紙をさばく」

プリンターが2枚以上の紙をまとめて吸い込んだからといって、必ずしもプリンター本体が故障しているとは限りません。

複数枚給紙の原因として考えられるのは、

・用紙同士の静電気による密着
・用紙の入れすぎ
・湿気
・長期間セットしていた用紙
・反った用紙
・対応していない用紙
・給紙ローラーなど給紙部分の問題

などです。

まずは一度用紙をすべて取り出し、

「新しい普通紙をよくさばいて、5~10枚程度だけセットする」

という方法を試してみてください。

これだけで改善するケースもあります。

それでも毎回2枚以上の紙を吸い込む場合は、給紙ローラーなどプリンター本体側の点検を検討しましょう。

プリンターの給紙トラブルは、用紙、本体、設定など原因が複数考えられます。

一つずつ原因を切り分けながら確認することが大切です。

 

🔍 お使いのプリンター型番から対応インクを検索

「どのインクを選べばいいか分からない…」

そんな時は、お使いのプリンター型番から対応インクをお探しください。

プリンター型番から対応インクを探す

 

インク王国では、

✅ Canon対応互換インク
✅ EPSON対応互換インク
✅ Brother対応互換インク
✅ 洗浄インク

を豊富に取り揃えています。

インク王国 Shopify店はこちら
https://inkoukoku.myshopify.com/

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。